離乳食が始まる頃、「赤ちゃんの鉄分不足」について育児書で見かけたり、お医者さんに言われた経験はありませんか?
赤ちゃんは鉄分が不足しやすく、離乳食やおやつから意識的に鉄分を摂らせてあげることがとっても大切なんです。
この記事では、管理栄養士として保育園で7年働いていた私が、鉄分補給におすすめの食材と、子どもたちに人気の高かった鉄分補給レシピを厳選して紹介します♪
赤ちゃんの鉄分不足は離乳食やおやつで予防しよう
赤ちゃんは、産まれてくるときに「貯蔵鉄」という種類の鉄分をママからもらってきます。
「貯蔵鉄」とは、体の中に蓄えることができる鉄分なのですが、赤ちゃんが生後9か月くらいになるとだんだんと底をついてきてしまいます。
離乳初期(生後5~6か月頃)までは、赤ちゃんは栄養の全て、またはほとんどを母乳や粉ミルクから摂っていますよね。
一方、離乳中期(生後7~8か月頃)になると、離乳食も1日2回食になる子も多く、だんだんと母乳や粉ミルクから摂っていた栄養が食事からにシフトしていきます。
ちょうど赤ちゃんの貯蔵鉄が底をついてしまう頃になるので、この時期から鉄分の摂取を意識していきべきと言われているのです。
赤ちゃんの鉄分が不足してしまうとどうなる?
そもそも、なぜそんなにも鉄分が必要と言われているのか?
鉄分が不足した状態が続くと、細胞に酸素を運んでいるヘモグロビンが十分に作られなくなってしまうので、『貧血』になります。
いわゆる『鉄欠乏貧血』と言われるものですが、2歳以下の乳児はこの状態が3ヶ月以上続くと、認知能力・運動発達・社会性や情緒の発達に影響がでる可能性があると言われています。
また、離乳食の時期に鉄欠乏貧血が続くと、その発達の遅れが何年も引きずってしまう可能性もあることがわかってきているそうです。
じゃあ、鉄分はどうやって離乳食に取り入れたらいいの?そんな疑問について、次の項で説明していきます。
離乳食やおやつから鉄分補給するコツ
鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類に分けられます。
「ヘム鉄」の吸収率が約25%に対し、「非ヘム鉄」は約5%などというデータもあり、これは一概には言えないのですが、「ヘム鉄」の吸収率のほうが高いのは確かです。
- 「ヘム鉄」・・・レバー、赤身の肉、赤身の肉(かつおなど)etc
- 「非ヘム鉄」・・・ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆製品 etc
これらの食材に多く含まれているので、意識して離乳食に取り入れたいですね!
それぞれの離乳食の段階によって上手く食材を選んで取り入れていきましょう。
離乳中期(生後7~8ヶ月頃)から使える食材は?
この頃におすすめの食材は、納豆・きな粉・高野豆腐・かつお・まぐろ・小松菜・ほうれん草・ひじきなどです。
まだまだ離乳食の練習中の赤ちゃんでも食べやすい食材たちを選びました。
それぞれの野菜の取り入れ方、コツを紹介します。
納豆
ひきわりタイプを使うのがおすすめ。
納豆についているタレは使用せず、魚をクリアしていればかつお節などを少しかけてあげると、うま味がでて、おいしくなりますよ!
おかゆにかけたり、茹でて潰したじゃがいもと混ぜておやきにしたり・・・使い勝手が良いので重宝します。
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きな粉
きな粉も大豆製品。
おはぎのような感じでおかゆにかけてあげたり、我が家ではヨーグルトに毎回きな粉をかけています!
小袋になっているものを購入し、少しずつ使いながら封をして冷凍庫で保存して、その都度パラパラとかけています。とっても簡単に取り入れられますよ♪
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高野豆腐
高野豆腐は、豆腐の水分を飛ばして乾燥させたもの。
つまり豆腐の栄養をギュッと凝縮してさらに栄養価がアップしているんです。
豆腐よりもより多くのたんぱく質も摂取でき、さらに鉄分だけでなくカルシウムなどのミネラルも豊富!
ただ、高野豆腐はスポンジのような食感が魅力ですが、歯が生えそろっていない赤ちゃんには不向き。
離乳食に取り入れるには、水で戻さずにそのままおろし金ですってください!
そうすると、簡単に粉状になります。
高野豆腐にも色々種類があり、細かく切られているものがすごく便利ですよ。乾物なので保存が効くのも魅力的!
かつお・まぐろ
下処理が面倒な魚は、刺し身を使うのが便利。
とはいえ、毎回刺し身を買ってくるのは大変だし、何より高価・・・
私は、コープ生協の冷凍めばちまぐろを愛用しています!
冷凍なので好きなときにさっと使うことができるのでとっても便利!
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他にも、ツナ缶を使うのも便利!
必ず、食塩無添加・水煮のものを選んでくださいね。
小松菜・ほうれん草
青菜は、赤ちゃんが苦手とする野菜の1つでもあります。
苦手な場合は、離乳後期(生後9ヶ月~11ヶ月頃)以降からは、ペースト状にしたものを混ぜ込んだおやきやパンケーキなどがおすすめ!
ペーストを卒業した頃からは、茹でる下処理いらずの冷凍カットほうれん草が便利です。
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ひじき
保存が効くひじきも、ストックしておくと便利。
ハンバーグやおやきを作る時には、でもどしたひじきを加えるだけで手軽に栄養価UP!
味もほぼ変わらないので、赤ちゃんが好きなものにさりげなくプラスしてあげると良いですよ。
離乳中期頃では、水で戻したものを軽くだし汁で煮て火を通して、おかゆにまぜてあげるのも簡単でおすすめ♪
離乳後期(9~11ヶ月頃)から使えるようになる食材は?
レバー
離乳中期から使える食材ではありますが、少し癖のある味なので、先に赤身のお肉を食べてなれてきた頃が良いと思います。
もちろんスーパーで生のレバーを購入し調理をするのも良いのですが、下処理が少し面倒ですよね・・・
とはいえ、鉄分だけでなくたんぱく質やビタミンAなども豊富で栄養価の高いレバーは、ぜひ離乳食にも取り入れたい食材!
そんなときは、ベビーフードを活用するのがおすすめ♪
我が家では和光堂の粉末状の鶏レバーペーストを愛用しています!
離乳中期であれば蒸してペースト状にしたじゃがいもと混ぜたり、後期になれば食パンに塗ってレバーパテにしたりしています。
お湯で溶くだけなので、生のものを扱うより遥かに簡単ですよ♪
鉄分摂取のコツや鉄分不足を解消するレシピのまとめ
鉄分は、よく女性に大切と言われていますが、離乳食期の赤ちゃんにもとっても大切。
この記事で紹介した離乳食に鉄分を取り入れるコツやおすすめレシピ、参考にしてみてくださいね!
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