離乳食や体調不良時などには欠かせないお粥や軟飯、もっと簡単に作れる方法があったらいいなと思うことはありませんか?
1食分や離乳食の少ない量でも、さっと作れたら嬉しいですよね!
この記事では、鍋や炊飯器で炊く方法や、電子レンジでご飯から軟飯を作る方法など、時短が叶う簡単テクを管理栄養士の私が紹介します♪
お粥・軟飯が電子レンジや炊飯器で簡単に作れる?
離乳食では、まず1番先に口にするのが「10倍がゆ」ですよね。
「10倍がゆ」って何?と思う方もいるかもしれませんが、実はとっても単純。
米1に対して10倍の水を加えて炊いたもの
です。
ここからスタートして、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に7倍がゆ⇒5倍がゆ⇒軟飯⇒ご飯と進んでいきます。
お粥は鍋で米からじっくりと時間をかけて炊くと、米本来の甘味が十分に引き出されてとっても美味しく出来上がります。
とはいえ、忙しいときや急いでいるときは、炊飯器や電子レンジでも簡単に手軽に作ることができますよ!
初めに鍋炊きの基本をマスターしよう!
まず、炊飯器や電子レンジなど、どんなアイテムを使うときでも知っておきたい、お粥の鍋炊きの基本をマスターしましょう。
お粥の水加減早見表
米から (米:水) |
ごはんから (ごはん:水) |
適した時期(目安) | |
10倍がゆ | 1:10 | 1:9 | 離乳初期 |
7倍がゆ | 1:7 | 1:6 | 離乳中期 |
5倍がゆ | 1:5 | 1:4 | 離乳後期 |
軟飯 | 1:3~2 | 1:2~1.5 | 離乳後期~完了期 |
ごはん | 1:1.2 | 完了期以降 |
この表を見ると分かる通り、作りたいお粥と同じ分だけ、米に対する水の量を加えればOKです。
例:7倍がゆなら米に対して7倍の量の水
すでに炊きあがったご飯からお粥を作るときは、米よりもすでに水分を含んでいる分、水の量を少し減らします。
鍋炊きの基本の作り方
- 米と作りたいお粥の倍数分の水を鍋に入れる。
米を洗って、分量の米と水を入れて、30分くらい浸水させます。
★ご飯から作る場合は、ご飯を鍋の中でよくほぐします。 - 強火で煮立たせてから弱火にしてじっくりと炊く。
鍋に火をつけて初めは強火にします。煮立ってからは弱火にして、吹きこぼれ防止のために蓋を少しずらしておきます。30~40分炊きます。
★ご飯から作る場合は、15~20分炊きます。 - 火を止めて、蓋をしてじっくり蒸らす。
火を止めたら、蓋をして10~20分そのまま蒸らします。予熱でふっくらと柔らかく仕上がります。
お粥の仕上がりは、炊く量や鍋の大きさによっても変わります。
鍋で炊く場合、1食分や少量を作るには適していないので、数食分をまとめて炊いて、冷凍保存しておくのが便利でおすすめ。
また、大きい鍋だと蒸発する水分も多くなり失敗しやすくなります。
熱伝導率が良いホーローは、柔らかく煮込むことができます。
こびりつきにくいフッ素加工が施されている、セラミック素材の 片手鍋も。セラミックは熱伝導率に加え耐熱温度も高いので、ホーローと同じく煮込み料理に向いています。
軟飯は電子レンジでご飯から簡単に作れる!
離乳食後期の後半頃~完了期頃になると、お粥から軟飯へと進みます。
「軟飯」とは、文字通り軟らかいご飯のこと。
幼児食へ向けて、普通の固さのご飯が食べられるようになるための最終段階ですね!
普通に炊飯器で炊いた大人用のご飯から少量を取り分けて、電子レンジを使って作る方法がとっても便利です。
電子レンジでご飯から作る軟飯のレシピ
- ご飯と水を混ぜて電子レンジで加熱する。
耐熱容器にご飯と水を1:2~1.5になるように加えて、ラップはかけずに電子レンジで3分加熱します。
(例えばご飯100gなら、水は150ml~200ml。好みや子どもの様子によって調整) - ラップを掛けて蒸らす。
加熱後にラップをふんわりと掛けて、蒸らしながら食べられる温度まで冷ましていきます。この過程でご飯が水を吸い、ふっくらとした仕上がりになります。
炊飯器でお粥を炊く方法
炊飯器には、内釜に「お粥」という項目とメモリがあると思います。
その通りにお米と水を入れてお粥モードで炊くと、当たり前ですが簡単にお粥が作れます。
ただ、大人用の普通のご飯も炊きたいときや少量のお粥を作りたいときもありますよね。
そんなときに知っておくと役に立つ、とっても便利なテクを紹介します!
少量のお粥を普通のご飯と同時に炊飯器で炊くテク!
- 炊飯器に普通にご飯を炊くときと同じようにお米と水をセットする。
- 深めの筒型(取っ手のないコップのようなもの)の耐熱容器に、作りたいお粥の割合でお米と水を入れる。
- 1の炊飯器の中央に、2のコップ粥を底につくようにおいて普通に炊飯する。
たったこれだけ!
忙しいときや時間のないときはもちろん、毎食炊きたてのおいしいお粥や軟飯を食べることができるので、あえてこのテクを使うのもありですね!
※イメージわかない方は、こちら↓のリンクに飛んでみてください。
「お粥カップ」として売られている商品です。
おまけ:離乳食の10倍がゆは裏ごしから!
離乳食が始まり1番最初に口にする10倍がゆは、お粥をさらにすりつぶして粒感のないペースト状にします。
液状の母乳やミルクしか口にしたことがない赤ちゃんは、お粥のほんのちょっとした粒感でさえ最初は違和感を持ちます。
驚かないように、初めは丁寧に裏ごしをしてあげましょう!
料理が苦手な方やブレンダーなどの調理器具をあまり持っていないという方には、離乳食のスターターセットのようなものを1つ持っておくととっても便利です!
お粥をすり潰すものはもちろん、電子レンジで蒸したり茹でたり、すりつぶしたりする作業がすべてこのセット1つでできるので、離乳食完了期まで、それ以降も重宝しますよ♪
まとめ:お粥や軟飯は簡単テクでおいしく楽に作ろう♪
離乳食だけでなく、体調不良時にも出番がやってくるお粥や軟飯。
いずれも簡単に短時間でできたら嬉しいですよね!
ぜひ簡単テクを覚えて、離乳食やご飯作りの時短につなげてくださいね♪
時間や心の余裕があるときは、じっくりと鍋炊きに挑戦してみてください!
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