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【災害時】哺乳瓶が洗えないときはどうする?赤ちゃんのミルク・授乳対策まとめ

災害時に赤ちゃんのミルクや哺乳瓶をどうすればいいのか、不安に感じる方は多いと思います。

避難所では支援物資が届くこともありますが、赤ちゃんのミルクや哺乳瓶がすぐに手に入るとは限りません。

また、水やお湯が使えない状況では、普段通りの調乳や消毒ができない可能性も。

この記事では、災害時に困りやすい「哺乳瓶が洗えない問題」を中心に、

  • 赤ちゃんのミルク育児に必要な備
  • 災害時でも現実的に対応できる方法

などを、管理栄養士&2児ママの私が紹介します。

 

災害時の授乳対策は「洗わなくても使える」が重要!

災害時は、

  • 水が手に入らない
  • お湯が作れない
  • 哺乳瓶が洗えない
  • 消毒ができない

など、普段通りの授乳ができないことを前提に考えておく必要があります。

そのため、大切なのは、「哺乳瓶をどう洗うか」ではなく、「洗わなくても授乳できる方法」を備えておくこと。

使い捨て哺乳瓶や液体ミルクなどの洗わなくてもいい備えや、紙コップ授乳のやり方を知っておきましょう。

 

災害時の授乳で最低限備えておきたいもの

まずは、最低限これだけは備えておきたいというものをまとめます。

  • 飲み慣れたミルク(粉・キューブ・液体)
  • 軟水のミネラルウォーター
  • 使い捨て哺乳瓶
  • 哺乳瓶・乳首の予備
  • 卓上コンロ
  • 紙コップ
  • 使い捨てカイロ

災害時の備蓄では、「普段通りに授乳することを目指す」よりも、洗えない・お湯がない・物が足りない状況でも回る備えを考えておくことが大切です。

赤ちゃんのためにミルクや哺乳瓶を備蓄することの大切さ

災害時には、避難所などで食事や衣類、衛生用品など様々な支援物資が支給されることもあります。

ですが、赤ちゃん用のミルクや哺乳瓶は、支給が遅れたり、十分な数が届かない可能性もあります。また、支給されたとしても、

  • 飲み慣れていないメーカーのミルク
  • 使ったことのない乳首
  • 飲みにくい哺乳瓶

では、赤ちゃんが受け付けてくれないことも。

赤ちゃんはミルクの味や乳首の形に敏感なことも多いため、普段から使い慣れたものを備えておくことが大切です。

災害時は「普段通りの授乳」が難しいことも

災害時には、

  • 水が手に入らない
  • お湯が作れない
  • 哺乳瓶を洗えない・消毒できない
  • いつものミルクが手に入らない
  • ストレスや環境の変化で母乳量が減ってしまう場合も
  • 夜間の授乳環境が整わない

など、普段通りの授乳が難しくなることも想定されます。

赤ちゃんは大人のように環境の変化へ柔軟に対応することが難しいため、事前の備えがとても重要です。

赤ちゃんにとってミルクは大切な栄養源。

災害時でもそれは変わらないため、あらゆる場面を想定して、しっかり備えておきましょう。

「災害時、粉ミルクは何缶必要?」「液体ミルクも備えるべき?」など、赤ちゃんのミルク備蓄全体について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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【母乳育児】の場合でもミルクの備えは大切

これらは「母乳育児」の方も同様です。

普段は母乳育児でも、災害時には以下のような理由で普段通りに十分な授乳ができなくなる可能性があります。

  • ママの体調不良で授乳ができない
  • ストレスにより母乳が思うように出ない
  • 清潔な場所で授乳できる環境が整わない
  • 赤ちゃんが普段通りにうまく吸ってくれない
  • ママと赤ちゃんが常に一緒に過ごせるとは限らない

母乳育児の場合も、ママがいれば大丈夫と思わずに、ぜひミルクを備蓄しておくことをおすすめします。

 

ミルクは何日分備蓄すればいい?

最低でも3日分、できれば1~2週間分が備蓄の目安です。

前述の通り、特に赤ちゃん用品は大人用よりも支援が届きにくいことがあります。

普段使っているものを少し多めにストックし、使ったら補充する【ローリングストック】を意識すると、無理なく備蓄できますよ。

 

備蓄のポイント

ミルクの備蓄で最も重要なのは、飲み慣れたものを備蓄する、または必ず事前に試すことです。

いくらミルクや哺乳瓶の備蓄を十分に行っていても、赤ちゃんが飲んでくれなければ全く意味がありません。

ミルクはメーカーによって、甘みが強かったり弱かったりと味が違います。

赤ちゃんにも好みがあり、大人のように我慢することができないので、必ず事前に試したものを備蓄しましょう。

 

災害時のミルクの備蓄におすすめの種類

ミルクは色々なメーカーからたくさんの種類がでています。

普段家庭では、大きい缶入りの粉ミルクを使うのが一般的かと思いますが、他にも個包装固形になっているもの、液体などの種類があります。

それぞれメリットやデメリットもあるので、比較してまとめました。

  スティック型ミルク キューブ型ミルク 液体ミルク
備蓄のしやすさ
軽い

軽くてコンパクト

重くて場所を取る
量の調節
しやすい

細かく調節できる

開封後の調節不可
手軽さ
調乳が必要

調乳が必要

開封後すぐ飲める
水やお湯の必要性 両方必要 両方必要 不要

 

スティックタイプの粉ミルク

スティックタイプの粉ミルクは、50ml、または100mlずつ調乳できる量の粉ミルクが個包装になっています。

使い切りなので衛生的で、量の調節がしやすいのが魅力。軽くて持ち運びもしやすいので、避難バッグにも入れやすいです。

合わせて必要なもの

  • お湯
  • 水(適温に冷ます環境がない場合)
  • 哺乳瓶
  • 乳首

封を開けて哺乳瓶に粉を入れ、溶かせるほどのお湯を注いでから水で温度を調節する必要があります。

災害時にお湯や水が使えることが必須。ミルク用の水の備蓄も忘れずに行いましょう。

具体的な商品はこちらです。


 

 

キューブ型ミルク

キューブ型ミルクは、粉が固形化されているものです。

使いたい分だけ哺乳瓶に入れるだけで軽量の手間がかからず、不安定な場所でも粉のようにこぼす心配がありません

合わせて必要なもの

  • お湯
  • 水(適温に冷ます環境がない場合)
  • 哺乳瓶
  • 乳首

スティックタイプの粉ミルク同様、お湯で溶かして水で温度を調節しなければならないので、水の備蓄は必須です。

 

液体ミルク

液体ミルクは、すでに調乳されたものが缶に入っているので、水やお湯が必要なく、哺乳瓶に注いでそのまま常温で飲むことができます

合わせて必要なもの

  • 哺乳瓶
  • 乳首

水やお湯が必要ないため、水が十分にあるとは限らない災害時では、最も安心な種類のミルクです。

ただし、デメリットは、1缶で200ml240mlなどと量が多い&細かな調整ができないこと。

一度缶を開けたら衛生的に保存は難しいため、まだ一度に飲む量が少なく、頻回に授乳が必要な赤ちゃんにとっては、不便なこともあります。

また1本ごとに重く場所も取るため、避難バックに大量に入れておくのは現実的ではありません。

とはいえ水がなくても飲める安心感は大きいため、ほかのミルクとセットで自宅に数本ストックしておくと安心です。

「明治のほほえみ」では、缶をセットで購入すると缶に直接つけられる専用のアタッチメントがついてきます。
ただし、缶に付けたアタッチメントの上に、『ピジョン 母乳実感』の乳首とキャップが必要です。
アタッチメントを付けることで缶がそのまま容器代わりになりますが、乳首とキャップは指定のものが必要なので、注意してください。

 

災害時に哺乳瓶が洗えない問題はどうする?

ミルクの備蓄と必ずセットで考えなければいけないのが、哺乳瓶の備蓄ですよね。

普段は授乳するごとに哺乳瓶を水と洗剤で洗って、月齢が小さいときはさらに煮沸や電子レンジ、薬剤などを使って消毒をするかと思います。

災害時には、断水や水不足によりこれらは一切できないと想定しておきましょう。

「哺乳瓶をどう洗うか?」ではなく、「洗わなくても使える方法」を知っておくことが大切です。

 

方法1.使い捨て哺乳瓶を備蓄する

災害時の備えとして特におすすめなのが、使い捨て哺乳瓶です。

消毒不要でそのまま使えるタイプの商品もあるので、洗浄や除菌ができない状況でも衛生的に使えます。

特に、新生児や月齢が低い赤ちゃん、衛生面が気になる時期に、数日分あると安心です。

具体的なおすすめ商品はこちらです。

 

Clovis Baby(クロビスベビー)

衛生的で軽いのが特徴の、「ステリボトル」なので、消毒が不要で袋からだしてそのまま使えます。

重ねられているので場所も取らず、0ヶ月の赤ちゃんから使えるので、災害時にはとても重宝すると思います。

日本正規品なのもうれしい!

 

チューボ

こちらも消毒済みの使い切りタイプ。

じゃばら式になっているので、とってもコンパクトなのが魅力!

吸口に特徴があり、向きを変えることで吸い出し量を変えることができるため、赤ちゃんの月齢によって調整することができます。

 

方法2.液体ミルク+アタッチメントを活用する

ミルクの種類としても紹介しましたが、『明治ほほえみ らくらくミルク』は、専用のアタッチメントを使えば、缶に直接乳首を付けて授乳ができます。

哺乳瓶が不要になるので、洗い物を減らすことができます。

ただし、やはり忘れてはいけないのが、必ずピジョンの乳首とキャップを用意することです。

乳首とキャップは使い捨てではなく洗わないと使い回しはできないため、数回分の備蓄は必要になります。

 

方法3.紙パックの液体ミルク+専用乳首を活用する

ジェクスというメーカーの、紙パックの液体ミルクにそのまま付けられる乳首です。

新生児から使えて、装着もとっても簡単。

ベビー用の紙パック飲料ではほとんどのものに使うことができるようです。

紙パックタイプの液体ミルクは、アイクレオで展開されています。

あおちママ
乳首にも色々な種類があるけど、形や大きさなどが全然違うからまずは試してみることが大事!我が子も全く飲んでくれないものもあって、数種類試しました~(汗)

 

哺乳瓶の代用品はある?【紙コップ授乳】という方法

災害時の最終手段として知っておきたいのが、【紙コップ授乳】です。

ミルクを少量ずつ赤ちゃんの口に流し込むように飲ませる方法で、実際に災害時の授乳方法として紹介されています。

紙コップなら、軽くて大量に備蓄しやすく、ほかの用途にも活用できるなどといったメリットもあります。

ただし、新生児など月齢が低い赤ちゃんでは難しい場合がある点や、こぼしたり時間がかかったりするデメリットもあります。

完全に紙コップ授乳に頼るのではなく、「哺乳瓶が全く使えないときのための知識」として覚えておきましょう。

参考:公益社団法人 日本助産師会災害時の乳幼児栄養に関する指針

 

紙コップ授乳のやり方

赤ちゃんがコップ飲みを習得できていない場合は、以下の方法を参考にしてみてください。

紙コップ授乳の手順

  1. 赤ちゃんの手がコップに当たってこぼないようにする
    小さい赤ちゃんの場合は、おくるみのようにタオルで身体をくるんであげると安心です。

  2. 赤ちゃんを縦抱きにする
    眠いとうまく飲めないこともあるため、しっかりと起きているタイミングにしましょう。

  3. 紙コップに少量のミルクを入れる
    あらかじめ調乳したミルクを、大さじ1程度入れます。

  4. コップを下唇に軽く当てる
    下唇を「ちょんちょん」と刺激すると、哺乳反射で飲もうとする動きが見られます。

  5. 少しずつコップを傾ける
    赤ちゃんのペースに合わせながら、ゆっくりミルクを流し込みましょう。

 

ミルク・哺乳瓶以外に災害時の授乳に必要な物は?

ミルクや哺乳瓶のほかにも、必ず備蓄しておかなければいけないものがあります。

粉ミルクを使う場合、液体ミルクを使う場合、などで多少変わるので、それぞれに必要なものを選んで備蓄しておきましょう。

 

軟水のミネラルウォーター

粉ミルクを調乳する場合に必ず必要なのが、ですよね。

ミネラルウォーターには、『硬水』『軟水』と種類があります。

水に溶けているカルシウムやマグネシウムの量を数値化したものを『硬度』というのですが、その硬度が高いものを『硬水』低いものを『軟水』と呼びます。

胃腸や内臓の機能が未発達な赤ちゃんには、硬度が高い『硬水』は負担がかかってしまう恐れがあるため、必ず『軟水』のミネラルウォーターを備蓄するようにしましょう。


あおちママ
大人用も合わせた全てのお水の備蓄を『軟水』にしておくと、みんなが飲めるから安心です

 

卓上コンロ・小鍋

粉ミルクを調乳するときには、溶かすためのお湯も必要です。

電気やガスが使えない場合を想定すると、卓上コンロと小鍋などでお湯を沸かせるようにしておくと安心です。

電気が使える場合は、ポットやケトルでもOK。

 

使い捨てカイロ

必須ではないものの、特に液体ミルクを使う場合『使い捨てカイロ』があると便利です。

液体ミルクは常温でも飲めるようになっていますが、赤ちゃんによってはミルクの微妙な温度に敏感な子もいます。

特に冬の時期は、温かめのミルクのほうが好む赤ちゃんが多いので、カイロで少し温めてあげるとよく飲んでくれるようになることもあります。

哺乳瓶や缶、パックの上からカイロを当てることで、少しずつ温かくなっていきますよ。

さらにその上からタオルで巻くとより温かくなります。


あおちママ
我が子も温かめのミルクが好きで、冬は冷たくなると飲んでくれなかった・・・カイロはあると安心なアイテム!

 

災害時の粉ミルク・哺乳瓶の備蓄まとめ

赤ちゃんは、災害時でも我慢したり臨機応変に対応することができません。だからこそ、

  • 洗えない状況でも授乳できる備え
  • 飲み慣れたミルクや乳首のストック
  • 水やお湯が使えない前提での対策
  • 赤ちゃんに合った授乳方法の確認

が重要です。

「普段通りできないこと」を前提に備えておくことで、災害時の負担を大きく減らすことができます。

また、備蓄する前には、実際に赤ちゃんが使えるかどうか試してみる】ことを忘れないようにしましょう。

十分な量の備蓄をしていても、いざというときに赤ちゃんが飲んでくれない、使えないとならないように、普段から意識しておくことも大切です。

それぞれの家庭や赤ちゃんにあった方法を選び、安心できる備蓄や備えをしましょう。

定期的な見直しも忘れずに行ってくださいね。

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